mabl調査結果 ― テストの進化で顧客体験とDevOps成熟度が向上

2022年にmablが実施したDevOpsにおけるテストの実態調査から、ソフトウェア開発ライフサイクル全体への自動テスト組み込みが、ビジネスに好影響を与える結果になると明らかになりました。

インテリジェントなテスト自動化SaaSのリーダーであるmablは本日、第4回年次DevOpsにおけるテストの実態調査の結果を発表しました。今回の調査では、500人以上の品質やエンジニアリングの専門家からインサイトを収集し、さまざまな組織でのDevOpsの採用状況と共に組織におけるソフトウェアテストと品質エンジニアリング(QE)の役割の進化について分析しました。その結果、QEが開発の戦略を支える柱となっている組織では、デプロイサイクルがより速く、チームのコラボレーションレベルと顧客満足度がより高くなることが分かりました。

2022年DevOpsにおけるテストの実態調査では、多くの組織がDevOpsの完全採用に向けて現在取り組み中であるとする一方で、全体の3分の1近くの組織が、デプロイ頻度が前年より50〜100%速くなっている、また7%の組織が100%以上速くなっていると回答しました。開発サイクルの高速化に伴い、迅速なデプロイを行っているチームの顧客満足度は、「良い」「優れている」と評価される傾向が2倍になっています。これは、新規顧客を獲得と持続的な関係の構築を目指す組織にとって希望の持てる結果です。

この報告書から、QEと自動テストが、ソフトウェア開発チームがより速くデプロイし、より高い顧客満足度を維持するために重要な成功要因であると分かります。この調査から得たその他のインサイトは以下の通りです。

  • 回答者の66%が、QAおよびテストエンジニアの影響力や戦略的な重要性は、ソフトウェアエンジニアリング担当者たちと同等であると考える。
  • 組織にとってQAが戦略的に重要であると評価するチームの41%は、顧客満足度を「良い」または「素晴らしい」と評価する傾向が2倍である。
  • 完全に自動化されたパイプラインを備えたチームは、テストカバレッジを「良い」「優れている」と評価する傾向が9倍も高い。
  • テストカバレッジが「良い」「優れている」と評価するチームは:
    • 顧客満足度が「良い」または「素晴らしい」と評価する傾向が1.6倍高い。
    • デプロイは「スムーズである」または「ストレスにならない」と評価する傾向が3.6倍高い。
    • 開発中の早い時期にバグを発見できる可能性が2.5倍高い。
    • 発見から8時間以内にバグを修復できる傾向が1.6倍高い。
「品質エンジニアリングが戦略的に重要でないと考える組織は、競合他社に負けるリスクを抱えています。高い品質と顧客満足度を維持しながらの迅速な行動が大切だと考えるソフトウェアチームこそが、今日のデジタル経済の競争で勝ち残ることができるでしょう」と、mablの共同創設者、ダン・ベルチャーは語っています。
この報告書には、ソフトウェア開発組織のDevOps採用の実態、テストの状況や役割、コラボレーションと組織文化のワークフロー全体への融合状態など、数々の有益な調査結果が含まれています。こちらから報告書全文をダウンロードしてください。また、2月22日19:00から開催されるライブウェビナーでは、調査結果についてのご説明、皆様のご質問にお答えします。ご登録はこちらから。