The mabl blog: Testing in DevOps

データベース接続:AIとローコードによるデータの検証

作成者: Shiho Miyazaki|2024/09/26 2:32:42

Webやモバイルアプリのテスト中にデータベースに効率的に接続しようと苦労したことはありませんか。このような課題は、専門的な技術スキルが必要であったり、複雑なスクリプトの導入や断片的なワークフローでの作業が必要となることから生じるのですが、これらはすべてテスト作業の効率と効果を著しく妨げる可能性があります。

そこで役立つのがmablです。AIと自動化でソフトウェアチームを強化するプラットフォームとして、mablはテストの民主化に重点的に取り組み、コラボレーションと効率性を向上させ、最終的にはより高品質な製品リリースを可能にします。mablの新しいデータベース接続機能の登場により、チームは技術的な専門知識の有無に関係なく、データベース検証をテストのワークフローにシームレスに統合できるようになりました。

データベース接続の重要性

テスト中のデータベースへの直接接続は、正確性と効率性を確保する上で極めて重要です。チームがデータに直接アクセスできれば、テストの実行範囲が大幅に広がります。インターフェースに表示されるデータがデータベースに保存されている情報と一致していることを検証することも、はるかに容易になります。さらにテストデータをデータベースに直接投入できれば、複雑なテストシナリオをより効率的に構築できます。また、テストデータの構築や削除の管理が効率化されるため、テストがより簡潔になり、保守しやすくなります。

データベースへの直接接続がすべてのチームにとって適切な形式であるとは限りませんが、特定のシナリオにおいてはその価値を把握することが重要です。例えば、データベースとやりとりするためのAPIがすぐに利用できない場合があるかもしれません。つまり、直接接続が唯一の選択肢であるということです。また、チームが専用のテストデータベースを使用していたら、直接接続が適切であるとして、むしろ推奨される場合もあります。

データベーステストにおける課題

従来のテストソリューションでは、SQLやデータベースの構造に関する専門知識が求められることが多く、複雑なセットアッププロセスや効果的なクエリを書くための技術的知識が必要とされてきました。

こうした複雑性と専門スキルの必要性が、テストプロセスに参加できるチームメンバーの数を制限してしまうため、テスト業務のスピード感が低下し、チーム全体のボトルネックとなってしまいます。

mablのデータベース接続機能のご紹介

mablのデータベース接続機能がすべてのユーザーに利用可能になり、チームはmablのWebおよびモバイルテストから直接、データベース内のデータに簡単に接続し、クエリを実行・検証できるようになりました。mablは、テスト自動化プラットフォームの中でも特に使いやすいソリューションを提供し、あらゆるスキルレベルのテスターがデータベースとやりとりできるようにしてきました。この新しいソリューションは、さまざまなタイプのデータベースへの接続プロセスを簡素化し、クエリ生成をAIでサポートします。クエリの実行、アサーションの構築、変数の保存を、ユーザーが使い慣れた高速かつローコードのプラットフォーム上で行えるようになることで、さらなる効率化を促します。

mablのデータベーステストの主な特長

接続とクエリ

mablを使用すると、MySQL、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MariaDB (MongoDBとOracleのサポートもまもなく開始予定) など、ユーザーはデータベースにシームレスに接続でき、さまざまな環境で包括的なテストを実行できます。接続が完了すると、mablテスト内で直接クエリを実行してデータを取得し、検証することが可能になります。

MySQL、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MariaDB (MongoDBとOracleのサポートもまもなく開始予定)とmablテストの接続が容易になります。

アサーションの構築と変数の保存

mablの直感的なインターフェースで、データの整合性を確保するアサーションを簡単に作成し、クエリ結果を再利用可能な変数として保存することができます。これにより、複雑なテストシナリオの運用と保守が容易になり、データベース検証をより広範なテストワークフローにシームレスに統合することができます。従来のテストソリューションでは、データベースソースのアサーションや変数の保存は、手間と時間がかかる煩雑な作業でした。mablを利用すると、これらの作業を数秒で完了することができます。

データベースクエリから変数を作成し、mabl Trainer内で他の変数と同様に使用します。

AIによるクエリ生成

mablのAIは、クエリの生成をサポートし、データベーステストへのハードルを大幅に引き下げます。AIはデータベースのスキーマとデータ構造に関する知識を活用し、自然言語の情報を基に、高速かつ正確なクエリを簡単に生成します。この機能により、SQLへの知識レベルが異なるテスターがデータベーステストに効果的に貢献できるようになります。

mablのAIアシスタントを使用して、簡単にデータベースクエリを生成できます。

包括的なテスト

mablのデータベース接続機能により、幅広いテストシナリオが可能になります。アプリケーションとデータベース間のデータの一貫性を検証し、複雑なシナリオのテストデータを短時間で生成し、テストデータを効率的に作成・削除することで、正確で保守性の高いテストを実現できます。

データ駆動型のテスト

データ駆動型テストで、データを変数に保存し、テスト用のインプットとして活用することができます。これにより、テスターはさまざまなデータシナリオに適応できる動的かつ柔軟なテストを作成でき、テストの実行範囲と効率性を向上させることができます。

事例と成果:Glytec社のmablデータベース接続

「データベース接続がエンドツーエンドのmablテストとシームレスに統合されていることを実感しました。」と、Glytec社のテスト自動化アーキテクトであるジョナサン・クーリング氏は語ります。「この機能を活用して、mablに当社のUI上のトラフィックを統合させ、当社のSQLサーバー上のテーブルが正しく更新されたことを確認することができました。病院で使用する医療用アプリケーションが医師にとって安全で信頼できるものであることを保証するには、徹底したデータベーステストが不可欠です。」 

この合理的なアプローチは、Glytec社が以前に利用していた複雑で時間のかかるSelenium Cucumberテストに取って代わるものとなっています。「データベースクエリは、mabl AIが継続的に更新するブラウザテストに組み込まれているため、技術的な負担やメンテナンス作業を低減しながら、より高品質なテストを実現できました!」

mablのデータベース接続機能により、Glytec社は問題の検出から解決までのリードタイムを大幅に短縮することができるでしょう。「データベースのテストが容易になるということは、開発者が問題の調査に費やす時間を削減し、より多くの時間をほかの業務に使うことができるようになるということです。なぜなら、mablのAIが私たちの代わりにかなりの量の作業を行ってくれるからです!」

注:Glytec社は、mablのテストに顧客の生データを使用しておらず、自動テストによって共有、保存、アーカイブ、または保持されることもありません。Glytec社のmablを活用した自動テストは、HIPAAおよび患者プライバシーに関する規制に完全に準拠しています。)

まとめ

mablのデータベース接続機能は、データベースをテストに統合する上で画期的なものです。 ローコード、AIによるサポート、使いやすさにより、技術的な専門知識の有無に関わらず、包括的なデータベース検証が可能になります。

この新機能は、Webおよびモバイルのテスト両方に使用することができ、アプリケーションスタック全体にわたってデータの整合性を検証するための統一されたソリューションとしてご活用いただけます。データベースとのやりとりをテストのワークフローにシームレスに統合することで、mablはお客様により信頼性の高い高品質なソフトウェアの提供を可能にします。

本記事でご紹介した新しいデータベース接続機能は、下記の14日間の無料トライアルでお試しいただけます。業務効率化のメリットをぜひご体験ください。