5月19日は、グローバルアクセシビリティアウェアネスデーでした。この日は、10億人の障害者のためのデジタルアクセスとインクルージョンをどのようにサポートするかを考える日として認識されています。mablはソフトウェア開発チームがアクセシビリティテストをDevOpsパイプラインに組み込み、より包括的な品質管理を実現するためのヒントや情報を提供することで、この重要な活動を支援しています。
アクセシビリティは、現代の企業が直面している喫緊の課題の一つですが、組織内で誰がアクセシビリティについてオーナーシップを持ち、管理しているのかが不明確な場合が多くあります。法務チームは、米国障害者法のような規制へのコンプライアンスを維持することに関心がありますが、ソフトウェアの開発チームと日常的に接触をしているわけではありません。一方、開発チームは、加速する開発サイクルと人材不足への対応に苦慮しており、開発パイプラインのステップ数を増やすことが困難になっています。特に、コードリリースの自動化と高速化に重点を置くDevOpsでは、新しいステークホルダーを開発プロセスに取り込む時間やリソースを十分に確保できないのが現状です。
品質エンジニアリングは、ベストプラクティスとデータ駆動型テストをエンドツーエンドのカスタマーエクスペリエンスに組み込み、組織の成長を促進します。品質エンジニアリングは手動テストと包括的な自動テストを活用し、ユーザーがブランドと接するあらゆる場所でポジティブなユーザー体験を実現します。アクセシビリティテストは、この実践の延長線上にある自然で倫理的に必要なものです。開発チームとユーザーを繋げる立場にあると言えるQAエンジニアは、適切なツールとプロセスを備えていれば、アクセシビリティ管理において指導的な役割を果たすことができます。
品質エンジニアリングが採用されると、最終的にはチーム全員がソフトウェアテストとプロダクト品質に対する責任を共有する「品質重視の文化」が実現されます。自動化されたテストを活用することで、開発者やプロダクトオーナー、およびその他の利害関係者が、開発パイプライン全体を通じてテストを実行できるようになります。テストが共有責任である場合には、QAチームは、アクセシビリティチェックなどの追加テストを作成して実行する時間を確保することができます。mablのような統合されたテスト自動化プラットフォームを活用することでソフトウェアのテスターは自動アクセシビリティチェックを開発パイプラインに組み込むことができ、プルリクエストの段階でテストを実行することができます。つまり、すべてのリリースを、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) - バージョン2.0と2.1 - に照らしてチェックし、DevOpsのペースに合ったアクセシビリティ管理の実践を可能にすることができるのです。
このような頻繁なアクセシビリティチェックから得られるデータによって、品質管理を担うQAチームは組織のコンプライアンス部門と連携して包括的なアクセシビリティ管理を行うことが容易になります。四半期ごとや、一年に一度のアクセシビリティ監査を待つのではなく、会社全体がアクセシビリティテストのデータに目を向け、日々のコードリリースによって進化するアプリケーションやWebサイトをよりアクセシブルにすることに積極的に取り組めるようになります。
mablの自動アクセシビリティチェック機能は、14日間の無料トライアルでお試し頂けます。