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2024年版 DevOpsにおけるテストの実態調査報告書

作成者: Bridget Hughes|2024/06/11 4:14:45

mablによる「DevOpsにおけるテストの実態調査」の実施は、2024年で5回目となりました。今回は、ソフトウェアテストおよびテスト自動化と、DevOpsの成熟度、組織パフォーマンス、ユーザーエクスペリエンスの関係性について深く掘り下げました。

2024年版 「DevOpsにおけるテストの実態調査報告書」は、米国内における500名を超える開発や品質の専門家を対象としたアンケート結果の集大成となっています。なお、回答者の内訳は、ソフトウェア開発あるいは品質の分野におけるリーダーシップを担う方々で約40%、開発現場の最前線に携わる方々で60%となっています。

この調査では、ソフトウェア開発のさまざまな段階で、テストがどのような影響をもたらすのかを理解するために、開発者からエンドユーザーまで多様な役割の方々を対象に実施されました。例えば「DevOpsトランスフォーメーションを優先している」と答えた企業が89%など、調査結果からはDevOpsに対する前向きな傾向が見えた反面、以下のように未だ改善の余地がある側面も多く残っていることが分かりました。

  • 企業の80%が高速なソフトウェアデリバリー(具体的には週次もしくは日次のデプロイ)を実施できていない
  • 最も時間を要する作業はテストのメンテナンスであり、これが最大の課題であると回答したチームが138%に増加した
  • テスト技術スタックは複雑化し、完全にDevOpsを採用しているチームの44%が5つ以上のテストツールを使用している
  • 60%のチームが何らかの形でAIを活用しているが、最も労力を要するテスト作業に活用されているわけではなく、テストサマリー作成に使用される事例が最も多い。

DevOpsの採用やテスト実践のベンチマーク、ソフトウェアテストの重要性についての理解、ソフトウェアの品質向上などに向けたガイドのひとつとして、この調査から得られるインサイトをぜひ活用していただきたいと思います。テスト自動化ツールやテスト戦略の変更によって品質チームがどう変化するかに注目する企業が多い中、mablは、品質チームだけにとどまらない組織全体に目を向けた調査を実施し、企業全体のトランスフォーメーションのためのテストとは何か、また企業としての強い競争力をつけるためのテスト戦略とは何かという点を強調した報告書にまとめ上げました。品質チームだけでなく組織全体のパフォーマンスを向上するために、是非詳しくご覧ください。